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【書評】『公共R不動産のプロジェクトスタディ: 公民連携のしくみとデザイン』〜あなたのすみたいまちはどんなまち?

 

公共R不動産のプロジェクトスタディ:  公民連携のしくみとデザイン

公共R不動産のプロジェクトスタディ: 公民連携のしくみとデザイン

 

読みました。

公共R不動産という素敵な会社が手がけた公共空間の活用プロジェクトやら、国内外のさまざまな事例が掲載されていて、「資金調達とか、小難しい話はわかんないんだけど、とにかく行ってみてー」となる本です。

 
▼将来の暮らし方を想像したことは?

日本って今ひとつ、公共空間を活用した取り組みが遅れているような気がします。
特に都心部などは、狭小な土地を奪い合うように切り刻んでいった結果、見事なまでに「良い」空間とか、「良い」景観とかいった概念がすっぽり抜け落ち、とにかく「詰め込むだけ詰め込んじゃえ」感があります。

そうした空間において、都心の人々は、ライフスタイルよりも、ライフサバイブといいますか、なんちゅうか日々の暮らしをサバイブしていくような鬼気迫るものを感じます。

とはいえ将来的に、日本人はもっとモノ消費よりもコト消費(しかもお金がかからないコト消費)、つまりライフスタイルに目を向けた生活に傾斜していくと私は考えています。

その理由は単純で、将来的な増税等々により、可処分所得の減によって、物が買えなくなるからです。
国は、搾り取れるところは徹底的に搾り取るスタンスなので、特に社会のミドルからロワーサイドに属している人々は、生活が苦しくなるのは簡単に予見できるような気がします。
そうすると、ショッピングなどに消費されていた時間がどこで消費されるか?

公園など、限りなく安く使える公共空間・公共施設ではないでしょうか?

つまり、休日は近所の公園でまったり過ごす、みたいなライフスタイルに、ある意味不可避的に人々の行動が収斂していくのではないかと考えています。

消費行動ではなく、もっと生活の質に目を向けた(やや後ろ向きな理由ながら)ライフスタイルへの変化。
そうなると、公共空間の重要性というものは、ますます問われるようになるはずです。

と、まぁこの見立て、「なんか冒頭の本に絡めて強引じゃね」と言われても仕方ないかもしれませんが、私は日頃からそう考えているんです。

▼公共空間を巡る問題はたくさん

ところが、その公共施設・空間に関してもいろいろな問題を孕んでいます。
とりわけホットなのが「公共施設再編問題」。
日本全国、1970年代の高度成長期に建てられた公共施設が現在、軒並老朽化し、多くの自治体が改修するか潰すかなどの決断を迫られています。
改修はとにかく金がかかるし、潰せば潰すで、利用している住民からの反発がある。
悩みは尽きないと思います。

あとは例えば公園の問題なんかもあると思います。
誰も使っておらず、草がボーボーの公園とか、身近にありませんでしょうか?
ああした施設も悩ましい。
自治体としてはきちんと手入れをして、みんなに使ってもらいたいけど、維持補修をする金がない。だから放置される。(もちろん熱意ある住人によって自主的にきれいに維持されている公園もあったりはしますが)

▼今こそまさに公共空間の曲がり角

まぁこんな感じで、「公共施設・空間」と「金」と「担い手」を巡る問題に今の各自治体は汲々としているわけですが、まさにターニングポイントでもあると思います。
問題が全国の自治体でぶちあがっている今こそ、将来を見据えた、持続可能な公共空間づくりが必要になります。

ところがここが悩ましいところなのですが、国政にしろ地方政治にしろ、彼ら官憲に任すと大抵がとんでもないことになるわけです。

そうならないためには、住人や民間企業も含め、いろいろな目線を絡めて物事を進めていくことが欠かせないでしょう。
そして、前置きが非常に長くなってしまったのですが、本書『公共R不動産のプロジェクトスタディ』は、そうした「未来のまちづくりを皆で共有して行こう」というテーマを(おそらく)含んでおり、自治体やまちづくり関係の人だけでなく、さまざまな人が目を通す価値がある本になっています。

▼現実は大変だけども、よいまちづくりはいろんな人の熱意から

もちろん現実は難しい部分もあります。
きちんと住民の声を聞く自治体もあれば、行政主導で勝手に進める自治体も現実にはあります(後者は本当はあってはならぬことです) 。

特に、後者のような自治体と正攻法でアクションを起こそうと思った場合、彼らをハンドリングするのは並大抵のスキルでは出来ません。

というのも、彼らのほとんどが「現状維持できないと死ぬ奇病」という風土病に罹患しているので、彼らのケアをしながら物事を進めるという、Very Hardモードの苦行が待っているからです。

一応、本書でも、そういう場合は、「勝手に物事を始めちゃう」「試行でやっていく」とかさまざまなテクニックが記載されているので、アクションを起こしたい社会起業家、はたまた自治体内部の実務家にとっても学ぶべき部分があります。

いろいろ壁はありますが、結局、「何がしたいか」という熱意が大事なんでしょうね。
起点はいつもそこからだと思います。

まぁまぁ、ともあれ、この本を読んでみて、自分が住んでいる街で、自分がどんな暮らしをしていきたいか、という想像をいろんな人が膨らましてくれると嬉しいですね(作者の言みたいになってしまいました)。
面白い本でした。

読み返すと、書評というよりも雑記になっていました。。。




【雑記】Unihertz Atomを手放した~さよなら世界最小の4G防水スマホ~

さよならUnihertz Atom

さよならUnihertz Atom

【目次】

 

▼Unihertz Atomを手放す

10月に届いたUnihertz Atomですが、手放しました。
使ってなかったからです。やはり所有者をいろいろと選ぶスマホですね。

下記はあくまで私の主観ですが、購入を考えている方の検討材料になれば幸いです。

▼正直使いにくい

Atomを実際に使ってみると、結構普通に文字が入力できたり、想像していたよりは違和感なく使えました。
UIも変なカスタムはかかっておらず、特に問題ありませんでした。

ですがスマホの性質上、打ち損じは多いです。
特に画面の下端の反応がシビアで、文字入力の際は濁点とかを入れるのに苦労しました。
当然、画面も見にくいですし、快適とは程遠かったですね。
体感的には、普通のスマホの1.5倍くらい操作に時間がかかる感じでした。

結果的に「スマホを見る気がなくなる」、というデジタルデトックス効果がありました。

▼Unihertz Atomの良かった点・悪かった点

一応、2週間ほど使ってみて、良かった点、悪かった点を列挙してみたいと思います。

 

Atomの良かった点

  • エッジの効いたデザインとコンセプト→仲間内でドヤれる
  • アウトドア仕様のためか、ライトがめっちゃ明るい
  • 4Gメモリでキビキビ動く
  • いろいろスピーカーから出る音がでかい。そんなに悪くない

▼ Atomの悪かった点

  • 小さ過ぎ問題→打ち間違いは日常茶飯事。GoogleMapとかは老眼には地獄のような光景に
  • 意外と持ちにくい→形状もそうですが、割とサラサラした触り心地でグリップはそんなに効かなかった
  • 電池持ち△→特にアイドル状態で意外と電池が減っていくのには困りました
  • 液晶の解像度悪い→解像度もそうですが、淡い感じの色合いも好みではなかった
  • 液晶はフィルムとの相性悪い→2.5Dのためか、フィルムの端がどうしても浮きます。タフネススマホなので雨天でもガシガシ使えますが、隙間に水が入ります
  • 指紋認証の精度悪い→本当にイライラしました
  • LINEの着信音が変→なぜか、いつも使っている通知音が使えませんでした(仕様?)
  • 暗いところに弱いカメラ→液晶が液晶なので写真を撮る際は画角を確認する程度。パソコン等で見ると、そこそこ普通に取れています。ただ、暗所はブレブレでまともに撮れない。あとシャッター音がとても大きくて、子どもを何回も起こしてしまった。
  • Atomで撮った写真

    Atomで撮った写真1

    Atomで撮った写真

    Atomで撮った写真2

    Atomで撮った写真

    Atomで撮った写真3


▼どんなスマホにも良し悪しはあるものの…

ドナドナドーナー

こうやって見ると悪い点ばっかりですが、目をつむろうと思えばつむれるところでもあります。ただ、やっぱりそれ以上に小さすぎた。リリースの理由はそれに尽きます。

「山で使う」「自転車で使う」とか目的があって初めて使えるスマホですね。
コンパクトかつ使いやすさを考えると、3.5インチくらいが良さそうな気がします(スマホ初期はこんなサイズが多かったように思います)。

所有欲をそそるガジェットではありますが、私には合いませんでした。
でも面白い端末です。こんな遊び心のある端末がもっと増えてくれるといいんですがね。

 

 

【雑記】google Pixel3のカメラがなかなか、すごいらしい。

 

google Pixel3のカメラがなかなか、すごいらしいです。
特に夜景がきれいに撮れるとか。

詳しいことはこちらを見ていただくほうが早いと思います。

Pixel 3の夜景モード(Night Sight)が実装されたので試したら本当に凄かった | orefolder.net

要はカメラの心得がある人が、ブラケット撮影(露出=写真の明るさの違う写真を複数枚撮影)して、Adobelightroomみたいな現像ソフトでうまく撮れているところだけ合成する作業(HDR)を、スマホ本体が瞬時に行っているということのようです。

写真が手軽に綺麗に撮れることは喜ばしいことです。
ただふと思いました。

写真が綺麗すぎるんです。

 

写真って何?

このスマホで撮れる写真って、私達が網膜を通じて見ている実物と同じものなんでしょうか?
言葉は悪いですが、私はこのスマホで撮った写真を見て、ゴテゴテに目を大きくしたJKのプリクラを見るような感覚を覚えました。

なんちゅうか……盛ってね?というような。

 

シンギュラリティは近い

さて、こうした技術が一般に浸透し、さらに進化を遂げた先の写真とはどんなものになるのでしょうか。
最早我々が知覚できない光さえも集められる、荘厳な写真が当たり前になるかもしれません。
はたまた、感性、という人間の感覚を理解したAIが、目の前の風景を我々の情感を揺り動かすような色調に自動修正してくるかもしれません。それは自分で撮る、というよりも提示されるものになります。

このPixelのカメラ機能の進化は、そうした変容に片足を突っ込んだ、ある意味での破壊者だと考えています。つまり、私達が今頭の中に抱く「写真」という概念は、変わるかもしれないということです。

 

デジタルカメラが生まれて、レタッチが可能になった頃からこの手の論争はあったかもしれません。

ただ、レタッチは専門の道具を用意して、知識を持った人がするもの。
ボタン一つですべて行えるようになり、かつそれを意図せず行われる時代に差し掛かっている今、写真というものは、一つの転機に差し掛かっているような気がします。


写真芸術という分野は、まだ機械に代替できないでしょうが、それ以外の技術の部分なんかはあっという間に抜かされそうな気がします。


最近自分の仕事がなくならないかビクビクしてます。

 

【雑記】世界最小タフネススマホ「Unihertz Atom」購入~実用性皆無も男のロマン~

目次

 

クラウドファンディングで220ドルで購入

知っている人は知っている、一部ガジェット好き界隈では話題のスマホ「Unihertz Atom」が遂に納品されました。

先代にあたる「jelly」はバッテリー容量が950mAだったので敬遠しましたが、この「 Atom」は性能がかなり強化されたので、飛びつき買いをした次第です。

開封時のわくわく感がすごかった

箱を開ける瞬間はすごくわくわくしました。

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化粧箱

チープですが液晶保護フィルムとストラップ、USB-Cケーブルなども付属していました。

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わくわく……

動かし始めたら現実に引き戻される

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これまで使っていたP9liteと比べると全然違う


ただ、当たり前ですが使いにくいですね。
もうそれに尽きます。

製造メーカーでもあるUnihertzのサイトのキャッチにも使われているとおり「小さいは正義」なんですけど、正義だからなんでも許されるわけではないのが人生というものです。

小一時間触って気づいた難点は以下の通り。

  1. サイズ感の割に重い(110グラム)
  2. 結構、発熱する
  3. 指紋認証の精度がいまいち(今まで使っていたHUAWEI製品が良すぎたとも……)
  4. 液晶の解像感は初期スマホレベル
  5. カメラも期待することなかれ
  6. おサイフケータイは非対応

といっても2、3以外は殆ど織り込み済みですね。
なので、初めはワクワクしたのですが、だんだん淡々といつもどおりセットアップ作業をしていく自分がいました。

さぁ「Atom」を持ってドヤリングしよう!

iPhoneと違ってAndroid端末は露骨に当たり外れがありますね。
それをアプリなりゴニョゴニョしたりして埋めていくのが正しいAndroidの楽しみ方でしょう。
まぁこの「Atom」に関しては、もうタフネス、風呂でも海でもガシガシ使い倒したり、公衆のど真ん中でさっと取り出しドヤリングするのが正しい使い方なんでしょう。
「俺は人とは違うんだぜ」みたいな(笑)

ゲームしたりとか、頻繁にメールしたりとか、ましてやビジネスに使う人には絶対にお勧めしません。ただ二台持ちなら良いかもしれませんがね。


Z3compactも保険で購入。Atomをどこまで使うかは不透明

私は一台持ちなので、正直この機種をどこまで使うかは分かりませんが、とりあえず楽しみながら使っていこうと思います。
まぁ一応、こんなこともあろうかと、先週秋葉原で特価で5000円になっていたXperia Z3compactを保険で購入しています。

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こんなこともあろうかとZ3compactも保険で購入。4.6インチのZ3と比べてもこの大きさ


おサイフケータイも対応してるし、電池も元気なので、たぶんそのうち乗り換えそうな予感。
この無駄な出費に妻の冷笑が浮かびますが、ガジェットとはロマンなのです。
無論、上述した難点も、難点であって難点ではないのです。

赤子を風呂に入れる時間なのでこの辺で。

男性育休日誌2〜育休に入る前のアレコレ〜

 

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育休取得のアレコレ

というわけで、私は8月~11月の三か月間、育児休暇を取得しております。
あっという間に半分過ぎてしまい、きちんと社会復帰できるか心配しています。

今日は取得にあたってのアレコレを簡単に残そうかと思います。


育休意向は2か月前くらいに伝えて、あとは調整、調整

子どもが産まれる前から、育休を取りたい旨はちょこちょこ会話の中に出すようにしていました。
計算してた、とかではなく本当に世間話レベルのことですが、そういう経緯もあって、実際に取得するという話はかなりスムーズに進んだような気がします。
手続きも、指定の用紙を何枚か書いて、上司にハンコをもらうだけのシンプルなものでした。
ただし、取得に当たっては2か月前くらいから、職場と調整を進めていきました。
人事担当曰く、手続き自体は簡単だそうですが、実際の職務においては、一人穴ができるのはなかなか大変なことです。極力残る人たちに支障ができないよう、出来ることは先回りして休暇に備えました。

正直、キャリアのことは考えた

育休を取得することで、「出世に響く」という想像は、私を結構悩ませました。
もちろん、「育児休暇を取ることで不当な扱いをしてはならない」ということは労働基準法(確か)に定められています(公務員はどうだったかな)。
ただ、現場で一生懸命働いている人間と、育児のために休んでいる人間のどちらを高く評価するか、というと前者を選んでしまうのは人間の心理だと思います。
正直、「同期の面々より出世は遅れるだろうな」とも思ってはいますが、その辺は割り切ることにしました。
まぁ職場の評価なんて元来曖昧なもんですしね。

そういう将来あり得るかもしれない幾ばくかの金勘定を取るか、目の前の子どもと一緒にいれる時間を取るか。どちらを取るかはその人次第でしょうね。

お金がない(休業補償金の振り込みタイミングには注意)!

育休中は、基本的に休業補償が受けられます。
取得日数によっても変わりますが、だいたい、毎月の給与の67%がもらえます。
他は分かりませんが、私の場合、年金・保険も免除なので、住民税だけ毎月支払っています。
なので金回りはそんなに悪くないはずなのですが、補償金の支払いにはだいぶタイムラグがありました。
8月20日から育児休暇に入ったのですが、ちょうど8月20日は給与支給日だったので、8月分の給与(実働日数で割るため、だいたいいつもの半額:仮に20万円の半額10万円とします)が支給されました。
補償金は、8月20日~30日分が、9月末に支払われるというシステムでしたので、8月20日~9月末までは10万円で過ごす羽目に。
しかも9月末に入ってきた金額は8月の残り10日分の支給の67%なので、7万円弱。
8月20日から10月末まで、およそ17万円で過ごすのはちょっと厳しいです。。

キャッシュフローのイメージ

  1. 8月20日:8月分給与(+10万円)
  2. 9月30日:8月分の休業補償(+7万円)←Now!
  3. 10月30日:9月分の休業補償(+17万円)


人によっては、赤ん坊の入院費用や家具家財などの購入費の支払いなどがまとまってくる時期かもしれません(私はそうでした)。

というわけで、メインの銀行口座はちょっと綱渡り状態です。
育休取得の際には、当座のお金にも注意が必要かもしれません。
いろいろ入り用で出費も増えますからね。

(繰り返し)お金を取るか、満足度を取るか

以上のように、育児休暇は、キャリアにも響くかもしれないですし(あくまで想像ですよ)、当面の収入も減ります。場合によっては、生涯年収に響く人もいるかもしれません。断定はできませんが。

そうしたいろいろな材料を秤にかけるなかで、最終的には、自分が「どう在りたいか」を考えることになると思います。

私は、目先のお金よりも、子どもと一緒に入れることを選択してみました。
この選択が正しいのかどうなのか(あと、夫が毎日家でニートみたいに過ごしていることを妻がどう思っているのか笑)は、多分、一生分かんないでしょうね(笑)。

子守りを任されたのでこの辺で。
最近、これを聞かせると子供がよく泣き止むので重宝しています。
おすすめです! 

てあそびうた & ゆびあそびゲーム タブレット (音でる♪知育絵本)

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男性育休日誌〜男もすなる育児といふものを〜

 

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▼3ヶ月の育児休暇

8月中旬から3ヶ月間の育休に入りました。
理解ある職場のお陰で比較的長い期間の休みが取れることは、非常に有り難いです。

もちろん、育休の取得は権利であるので、本来的には自由に取得して構わないのですが。
我々を思わず「有り難い」と思わせてしまう、その「何か」が、男女問わず社会人の育休取得を阻んでいる壁なのかもしれません。

さて、今回は総論として、私の日課と所感を書きます。
日課は大体以下の通りです。

▼私(男性)の育児休暇中の家事ルーティン

・朝6時に起床
・朝7時〜9時ごろ、朝食・洗濯・布団の上げ下げなど部屋の掃除
・ちょっと休憩。
・12時ごろお昼ごはん
・16時ごろに洗濯の取り込み・布団などの準備・お風呂の掃除
・17時にお風呂
・18時、赤ん坊就寝
・21時ごろ、就寝(授乳の関係で早めに寝る)
・以下3時間ごとに授乳+おむつがえ

書き出すとこんな感じですが、合間合間に赤ん坊をあやしたり、抱っこしたり、身の回りのことをしたり、こまごました家事をしていると、一日があっという間です。
ぶっちゃけ、育休に伴い、暇つぶしにPS4でも買おうかくらいのことを考えていたのですが、とてもそんな暇はありません(あとお金も)。

妻は授乳とか、料理とかを担当し、私はそれ以外の家事(赤ん坊の身のまわりのこと、掃除、洗濯、洗い物とか)を担当し、うまいこと負担が五分五分になるようにしています。

▼育児+家事のダブルパンチはまじきつい

一方、もしこれをワンオペでやるとしたら、ものすごい労力です。
特に夜中の授乳で、3時間感覚で起きるのが辛い。
休んではいますが、疲れがあまり抜けません。
一人で物言わぬ赤ん坊と向き合ってると、気持ちが塞がったり、イライラしたりする気持ちもなんとなく分かりました。

この育児+家事労働の大変さは、まだまだ理解が進んでいないような気がします。男性も積極的に、育児というか家事そのものに関わる必要性を、この育休を通して強く実感しました。

恥ずかしいのですが、私も育休取得前は、「妻(女性)は育休で日中時間あるんだから、育児+家事くらいチョロいでしょ」くらいの見方をしていたのですが、全く不適当な見方でした。いや本当に。

▼赤ん坊の成長を見れることは心を豊かにしてくれる

まぁ職場環境とか家庭環境とかによって、どこまで男性が育児に関われるかは大きく異なります。
でも小さな赤ん坊の成長を間近で見られる喜びは、本当に得難い価値があるように思います。
育児休暇取得経験者としては、可能であれば1ヶ月でも良いので、男性も育児休暇を取得することをおすすめします。
頑張って、政府の取得目標である(確か)11%を目指していきましょう!

 

お金はありませんが、私はとても豊かです。

 

お金のこととか、取得の経緯、直面する問題などについては、また今度書こうかなと思います。

 

【書評】『世界システム論講義』~教科書の行間にあった一つの事実

 

 

読みました(久々)。
子育てが忙しく、なかなかままなりません。
育児休暇を取得しており、人よりは時間があるはずなのですが。。。
その話も、今度書こうかなと思います。

さて表題の本です。

『近代は「国」単位で見てはわからない。世界史の見方が変わる!』

どうも元は、放送大学の講義らしく、本の中身も割とアカデミックな内容になっています。
本の帯にはこう書いてあります。
『近代は「国」単位で見てはわからない。世界史の見方が変わる!』


まさにこの通り、国を単位として歴史を見る「一国史」観は、その歴史を正しく伝えていません。
というのも、海洋交易が可能になった近代においては、世界の国々は相互に関りを持つゆえ、単独において語れないからです。
つまり、世界の国々は各個としてあるのではなく、地球(グローブ)において、一つの生態系を構築するシステムの一つにすぎません。
これが本書のいう「世界システム論」です。

そして、このシステム論は、機械論的でもあります。
「A」に対して「B」というアクションを起こすと、「C」という結果になる。
こういう考え方です。

これを、先進国・後進国、という区切りに当てはめてみます。
先進国は何故先進なのか。そして後進国はなぜ遅れているのか。
勤勉と怠惰の違いなのでしょうか。

そうではなく、先進国(A)が、かつて植民地となった国々(B)に対して、搾取をしたから後進国(C)になった。
こういう視点から歴史を再認識するのが、世界システム論です。
(メモ:アメリカ合衆国における白人エリート支配層の保守派を指す造語であるWASP(ワスプ):ホワイト・アングロサクソン・サバーバン(郊外居住者層)・プロテスタント(英語: White Anglosaxon Suburban Protestant)は今なお幅を利かせています。しかし、元を辿ると、そのほとんどがイギリスでくいっぱぐれたどうしようもないクズ(原文より)ばかりであることが本書では分かります。または一つの流刑として、イギリス本土に置いておけない人間をアメリカ大陸で使役し、貿易による収益源とする、という一石二鳥の策も採られたようです。WASPの権威丸つぶれ。これを解き明かすのも世界システム論です。面白い。)

歴史は前後関係、世界システム論は因果関係

我々が学校で学んできた歴史は、文字通り、ヒストリーであり、物事の「前後関係」にすぎないのだと私は改めて感じました。
世界システム論でわかってくるのは、「前後関係」に「奥行き」が加わった「因果関係」です。

「歴史」という大局を見るときに、その行間に埋もれてしまう因果関係の事実。
これを洗いなおす世界システム論はなかなか面白いものだと思います。

考えてみると、「歴史」というテーブルに乗せると、つい因果関係が見えづらくなってしまいますが、我々がリアルタイムで見ているニュースなどは、因果関係の塊ですね。
北朝鮮情勢しかり、政治の派閥争いしかり。

ただ、惜しむらくは、私が歴史が苦手、というところでしょうか。
この本を存分に楽しむには、歴史が好きであることが必要条件な気がします。
購入の前には再考してみてください。
そして、読むとこの書評がいかに的を射ていないかがよく分かると思います。
ええ、斜め読みしました。
ゆえに書評も、本の表面をなぞるのみです。