【「ドイツの地方都市はなぜクリエイティブなのか?」を読んで】感想
ドイツの地方都市はなぜクリエイティブなのか:質を高めるメカニズム
- 作者: 高松平藏
- 出版社/メーカー: 学芸出版社
- 発売日: 2016/08/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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なかなか面白い本で、ドイツのエアランゲン市というまちが、いかに素晴らしいかを紹介する本です。
同社の「ポートランドー世界で1番住みたい街をつくる」と、まぁ似てるような気がします。というか、街の性質そのものに近いところがあるような気がします。
要は、住んでる人が、その街を好きなんですね、エアランゲンにしてもポートランドにしても(ほんとはもっといろいろ要素がありますが)。
ちなみに、私はポートランドには行き、現地を見てきて、その空気感をなんとなく味わってきました。
一方で、日本人は、住んでるとことかに本当に興味がないような印象を受けます。
生まれ育った街には愛着を持ってるのかもしれませんが、基本、「想い」の範疇を出ませんね。愛着を持つだけで、特には何もしない、まさに観念で終わってしまうのが日本人スタンダード。
(想いが歪な形に顕在化したふるさと納税というシステムは、逆に日本人の物質主義、というか節操のなさを良く表していると思います。)
日本人のこの辺の現金さみたいなものは、一体どこで道を誤ったのだろうと考えたくもなりますが、嘆いても仕方ない。
前を向いた話をすると、まちに住んで良かった、というお得感を適切に還元していく必要があると考えます。お得感は、もちろんモノやお金ではなく、心の満足感。
んでもって、満足感がどう得られるかは、実際にみんなに対して問を立ててみないと分かんないわけですね。
ポートランドマンセー、エアランゲンマンセー。じゃ真似しよう! では、いいとこは行くかもしれませんが何処かで瓦解する気がします。
というわけで、本著の内容は、まちづくりの参考とさせていただきます、という解釈に留めておきたいと思います。
ここまで読んだ方には恐縮ですが、私の話には根拠が全くありません。