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ドイツの地方都市はなぜクリエイティブなのか:質を高めるメカニズム【まとめ】

 

ドイツの地方都市はなぜクリエイティブなのか:質を高めるメカニズム

ドイツの地方都市はなぜクリエイティブなのか:質を高めるメカニズム

 

 

エアランゲン市の魅力とは。メモです。

 

・街を鳥瞰する視点

⇛鳥瞰視点からの地図によるまちの全体像を、政策の中でうまく市民に見せている。
⇛統計等に力を注ぐことで、まちに関する客観的な情報を積極的に提供。

ダイバーシティの促進

⇛まちの25%が外国人、その差異がまちに動きを生む。
⇛たくさんの言語で書かれたエコバッグを役所の手続きの際に配布。言葉の違いを当たり前のものとして示すとともに、帰属意識を高める。(デザイン感覚の普遍性)


・産官学による連携によるイベント

オープンキャンパスならぬ、オープンドアイベントで、会社や設備を開放。住人の知的好奇心をくすぐる。

・メインストリート
⇛みんなが集うメインストリートがある。ここは、買い物をする空間であり、公園であり交流の生まれる場所である。こうした機能を持つ空間は日本の都市に少ない。

・自転車移動の促進
市民農園の充実
⇛土地の特性も含む。

・ローカルメディアの充実
パブリック・リレーションズが日本よりも洗練されている印象。一方的な日本に比べ、エアランゲンでは双方向に向う言論の公共空間が整備されている。日本との違いは大きい。

・企業の社会貢献
CSRが日本よりもかなり進んでいる。税制の優遇という面もあるが、良い街を作ることが、結果的に人材や良い環境を生み、それが企業にも還元されてくることをしっている。もう少し突っ込んでいえば、良い環境(まち)を作ることで、労働者の生産効率も上昇する。
こうした循環系のモデルをまちと企業が包んでいる。

シビックプライド
⇛お国柄、地域性も加味されねばならないが、まちに対する帰属意識は強い。郷土保護のNPOなども古くからある。相互扶助のメンタリティ。

エアランゲン歴史写真館フェイスブック
まちの歴史に気軽にアクセスできる権利の確保。
市外からもアクセスが集中。

補完性の原理の浸透(考え方のヒント)

⇛各レベルでの、自治と自己管理能力があって成り立つ。自己管理は権利であると同時に義務である。両者の緊張関係があってこそ成り立つ。
ところが日本では、権利ばかりが先に立ってしまっている。
義務をうまく伝えられていない。(最悪の場合、与えてすらいない)。

総じて、地域性という部分も大きい。シーメンスの本社があったり。
ただし、すべての主体が、街に対する依拠心を持っていることが、連環を生む鍵となっている。これこそがつながりというものだ。
このクオリティループがまちに好影響を呼んでいるのは事実である。
それそれが独立している日本の(一般的な)まちとえらい違いだ。