シコウノイッタン

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【雑記】「カイシャの評判」というサイトの疑わしさ〜話は半分に聞いておけ〜

転職サイトを覗くのが趣味です。

月曜日はエン転職、火曜日はマイナビ転職、水曜日はリクナビネクスト、木曜日はエン転職、金曜日はマイナビリクナビ

もっぱら見るだけですが、もちろん、「あわよくば」という気持ちがないわけでもありません。
ただどのサイトも第二新卒がメインの対象なのかな、という案件が多く、30半ばの私がもし本気で転職するなら、もっと別のサイトなり、エージェントサービスを使用すべきなのかもしれません。

20代で転職を3回した

ところで、私は転職を3回経験しています。
1回目の転職は、それこそ若気の至りでした。新卒で入った会社は別に悪い会社ではなかったのですが(小売なんで給料は安いですが)、そもそもちゃんと就職活動をせずに入った会社なので、やる気がありませんでした。
そこから本当にやりたかったこと(文章に携わる仕事)をやるのですが、折りからの出版不況で、会社が潰れたり(2回目)、クビを切られたり(3回目)、散々な目に遭いました。
もちろん、自分の力不足もあったのでしょうが、出版関係は新卒で大手版元に入らない限り、かなり厳しいものがあるということを身を以て学んだ次第です。

で、今はのうのうとホワイト企業で仕事をして、パブリック・リレーションズの面白さを知り、もっと突き詰めていけたらいいなぁと考えたりもしています。

まぁそんなこんなで定期の転職サイトウォッチングを続けています。

転職情報口コミサイトに疑心暗鬼

だいぶ前置きが長くなりました。

今日は便利な世の中なので、会社名をググると、転職情報口コミサイト(以下;口コミサイト)を通じて、すぐに内情の情報が手に入るわけですね。参考にされている方も多いのではないでしょうか。

さて、そうした口コミサイトの中に「カイシャの評判」というサイトがあります。

会社の評判、口コミ、年収から転職・就職情報まで分かる|カイシャの評判
通常、こうした口コミサイトは、有料会員になったり、こちらからも情報提供しない限り、情報の閲覧ができないというサイトが多いのですが、この「カイシャの評判」は太っ腹なことにすべて無料で見ることができます。

「あぁ、なんていい世の中になったもんだ……ノーコストのリスクヘッジだぜ」なんて思って私も参考にしていたんですが、最近、このサイトの企業の評価に疑義が生じてきました。
どうも評点が胡散臭い気がするのです。

労働環境はブラックでも評価は60点

というのは、以前勤めていた某編集プロダクションの評判を見ると、そこそこ悪辣な口コミが書いてあるにも関わらず、会社の評価は「60点」となっています。

皆さんは、60点と聞いて、どういう印象を持つでしょうか?
私は、「まぁまぁ」という印象を抱きます。

その会社は月残業100時間、月給22万円(額面)くらいだったんですけどね。。年収にすると300万円を切る水準です。

もちろん、業界的には珍しくないんですが、一般的に見てこの会社がとても60点には思えないわけです。

点数に現れない評価軸がきっとある

で、もう一度評価項目をよく見ると、写真の通り。


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労働で重視されるべく賃金だとか、労働時間だとか、そういうのは評価外で、やりがいだとか社風だとか、そうしたちょっと微妙(もちろん、それも大事なのですが)なニュアンスの評価項目ばかりなのですね。

だから前述のような会社でも60点が取れてしまいます(個人的には前述の会社は30点くらいなのですが……)。

「60点」と見せられると、「意外と悪くない」とガードを下がりますが、その「60点」はある意味、その会社の一側面に過ぎません。

社風が60点なのと、年収が270万円なのは切り離して論じられるべきではないと思うのです。


にも関わらず、これを会社の評価点数だと言わんかのごとく、大きく持ってくる「カイシャの評判」。この誤解を招きかねない表現に、私は一抹の胡散臭さを感じてしまいます。

やや繰り返しになりますが、本来的には、給与等を含んだ総評価をして初めて、その企業の評価点数になるとは思うのですが、この「カイシャの評判」ではそうした評点がなされていませんので、数字がかなり強く出ると実感しております。

ここからは推測に過ぎませんが、サイト運営をしているのは「エン転職」です。クライアン卜の会社をこき下ろす訳にはいきませんから、こうした曖昧な評価軸を持ってきてお茶を濁しているのかもしれません。

いずれにせよ、このサイトの評価は、話半分程度に参考にするのが良さそうです。「vorkers」など、会員登録をしなければならない口コミサイトのほうがまだ制度は高そうな気がします。

さぁ最後に「評判」という言葉を辞書で引いてみましょう。

ひょう‐ばん〔ヒヤウ‐〕【評判】[名・形動](スル)
1 世間の人が批評して是非を判定すること。また、その判定。「評判の高い作品」「評判を落とす」
2 世間でうわさをすること。また、そのうわさ。「評判が立つ」「人々がさまざまに評判する事件」
3 世間の関心の的になっていること。名高いこと。また、そのさま。「今年評判になった映画」「評判な(の)働き者」

 評判には「判定」という意味もありますが、「うわさ」という意味もあります。奇しくも、「カイシャの評判」というサイトは、その名前に「うわさ」という世俗化した言葉を宿しているわけです。
なかなかにアイロニーですね。

 

ただ、情報化社会というのも一長一短ですね。誰かつけたかも分からない評価が、自分の決断を縛る世の中になりました。
私が転職を繰り返した時代(約10年前)はこんなサイトはほとんど無かったと思うので、隔世の感があると同時に、企業側も人集めに苦労しそうな世の中になったでしょうね。

 

皆様も良い転職活動を。