シコウノイッタン

落語や社会、本など、偏見だらけの話をつらつらと

【雑記】『夜と霧』読書会@ダーウィンルーム DARWIN ROOM(下北沢)

行ってきました。下北沢ダーウィンルーム DARWIN ROOM。

DARWIN ROOM

落語会などは何回か足を運んでいるのですが、
読書会は初めてです。
多少臆するところはあったのですが、何度も読んでいる『夜と霧』なので、他の方がどういう読み方をしているのか気になり、緊張しつつ参加した次第です。

冒頭、キュレーターの方から、会や本に関するアウトラインの説明があって、その後、自己紹介を兼ねて、参加者たちがごく簡単な感想を述べていく、というスタイルで会は始まりました。
本の魅力のせいか、30人ほど(この数字は割と多いようです)の参加者がおり、皆思い思いの感想を述べていきました。

『夜と霧』は、反戦争だったり、精神分析だったり、哲学だったり、さまざまな文脈で読み取ることができる本です。この日居合わせた参加者を見ていると、どちらかというと、戦争(平和)という文脈からこの本を捉えている方が多かった印象です。

ですが、何しろ参加者が多いもので、感想を30人が述べるだけで、プログラムの時間がほとんど終わってしまいました。あとはキュレーターの方を交えて20分ぐらいディスカッションを行い、一応、時間は終了。
ただ、ダーウィンルームのご厚意で、そのまま会場を開けてもらい、結局半分以上の方が残って、熱っぽく、さまざまなことについて語り合いました。

気づけば23時。実に楽しい会でした。

後半のディスカッションは、本に描かれていない、フランクルのパーソナリティ(実のところはどうだったのか)など、推論の議論が多くなり、『夜と霧』について純粋に語るところから大分逸れてしまったのですが、それもおそらく、皆さんの感じた好奇心の結果なのでしょう。
最終的には、フランクルを離れ、政治の話、戦争の話、そんなことも話しました。

途中で、欧州の「カフェ文化(誰でも気軽に話し合うコミュニティスペース)」の例が挙げられ、そういう場所は日本にあまり無い(だから議論の芽が育たない)という話がありました。
ですが、ここ(ダーウィンルーム)はまぎれもなくそういう場所だなぁと感じますし、都会の片隅でワクワクするような知恵が練り上げられているような、そんな熱量を感じた会でした。


これは私の場合ですが、「答えのない答え」を人と論じ合う機会は、大人になるにつれ、加速度的に減ってきています。軋轢を恐れるとか、時間がないとか、いろいろ理由はあるのでしょうが、結局のところ、水が流れるがごとく生きることが合理的で、その「楽さ」、「気持ちよさ」「めんどくさくなさ」を大人は手放せなくなるのかなと思います。
ですが、考えることはやっぱり楽しい。特に理由はありません。
だからこうして、自分から進んで外に出ていくことの楽しさを再認識した次第であります。


また読書会は行きたいですね(特に落としどころはありません)。

了。