シコウノイッタン

読んだ本や、映画の話など、偏見だらけの話をつらつらと

令和6年度行政書士試験を受けてきました(その1:多分)

2年ぶりにブログを書くようです。 時の流れとは恐ろしいものです。まぁそれぐらいご無沙汰していたのは、表題のとおり、「行政書士の試験」やら、「職場の異動」やらがあってバタバタしていたからですね。 もう、はてなブログの書き方すら忘れてしまって、…

【書評】『死者の奢り』〜ヒトとそうでないものの間〜

▼人間か、人間以外か。 読みました。 十数年ぶりの大江健三郎です。死者の奢り・飼育(新潮文庫)作者:大江 健三郎新潮社Amazon子どもが風邪ひいてまして。 コロナの影響下で育ったせいか、しょっちゅう熱性けいれんを起こすんです。 親としては気が気でない…

【書評】最終巻『ペリリュー~楽園のゲルニカ~(11)』~もう半額セールだと……!?~

これまで漫画のことはあまり書いていませんが…… 「ペリリュー~楽園のゲルニカ~」最終巻、読みました。内容は後述しますが、一番の問題はkindleセールで全巻半額で売られているという事実!こないだ出たばっかりやん。。ほぼ定額で買ったのに。 とはいえ、…

【雑記】続・仕事をやる気がなくなります。

愚痴です。詳しくは言えないが、管理する業務の関係で、警察が出動するトラブルがあったそうだ。そうだ、というのは、私はやはり聞いておらず、そして件の部下はまたもや相談も連絡もなく、独断で関連部署と対応を始めたようだ。しばらくして、私は関係者か…

【映画】『1917 命をかけた伝令』~やっぱり、どうやって撮ってるか気になるよね?~

www.youtube.com 見ました。 ▼ほぼ全編ワンカットの話題作 ▼映像への好奇心が、ストーリーを邪魔してしまう…… ▼臨場感がありつつも、ないような… ▼体験としての映像が面白いのでなんだかんだ、見てもいい ▼ほぼ全編ワンカットの話題作 ほぼ全編ワンカットで…

【雑記】仕事をやる気がなくなりました。

仕事をやる気がなくなりました。理由は何個かあるのですが、1番は人間関係。 部下とうまくいかない。 注意するとすぐに職場に来なくなったり、口を聞いてくれなくなる部下なので、有り得ないくらい優しく接しているが、それでも突然無視(というか接触を避…

【書評】『現代語訳 史記』~孔明の罠で原文が読みたくなる~

▼私の青春? 横山光輝小学生の頃、転校したてで、全然友達ができなかったときに、横山光輝作品を読み漁ってました。 『三国志』はもとより、『水滸伝』、『項羽と劉邦』…などなど、横山光輝が私の原点みたいなところ、あると思います。 でも、数ある作品の中…

【書評】『社会保障入門』~身近なようで結構遠い~

社会保障入門 シリーズ ケアを考える (ちくま新書) 作者:周平, 伊藤 発売日: 2018/08/07 メディア: 新書 読みました。 なんとなく漫然と支払っている我々の税金は、いったいどのような形で還元されるのか(もちろん、その使途は社会保障だけではないけど)。…

【映画】『ハウス・ジャック・ビルト』~胸糞映画ではなく、空っぽの映画(けなしてはいない)~

www.youtube.com 見ました。 ▼あまり何も残らない映画 ▼コラージュとしての映画 ▼あまり何も残らない映画 その凄惨な映像が話題となった本作ですが、正直、やはり見るのがしんどかったですね。 そして、映画の中には何もない。だから見終わって、「何か」が…

【映画】『グレイブ・エンカウンターズ』刮目せよ!これがB級映画だ!

年を重ねるごとに、不自由になることが増えますね。青年時代は、大人になることが自由への道だと思っていたのに、気がつけば育児だ、仕事だ、介護だなんだ。 正直毎日疲れます。 さて、私はそんな疲れた時には、頭を空っぽにできるB級映画を見ることにしてい…

【書評】『善人ほど悪い奴はいないーニーチェの人間学』~壮大な愚痴オペラ~

善人ほど悪い奴はいない ニーチェの人間学 (角川oneテーマ21) 作者:中島 義道 発売日: 2014/04/21 メディア: Kindle版 読みました。 基本的に貧乏性なので、手にした本はなるだけ読み切ります。 久しぶりにこの本は無理でした。いや、一応完走はしたんですが…

【書評】『社会主義の誤解をとく』〜社会主義は無価値か?〜

社会主義の誤解を解く (光文社新書)作者:薬師院 仁志発売日: 2014/07/18メディア: Kindle版読みました。面白かったです。【目次】 ▼この本は社会主義のことがよく分からん人のための本 ▼この本の超訳 ▼(蛇足)現代の女性の社会進出について ▼まとめの感想 ▼…

【雑記】ビックカメラ福袋「希少国産ウイスキー入り4本セット」の中身

今年もおしまいです。このブログもコロナのせいか、さぼりさぼりになってしまいました。 本は読んでいるんですが、書評も書く気になれないし、なんとなく気分が上がらない日も多く、大げさにいえば、コロナ鬱ってやつなんでしょうね。 さて、私は福袋を買う…

【雑記】信念に悖る仕事

基本的に信念に悖る仕事は行わないようにしてきた。 だが、大人になるにつれて、立場が上がるに連れ、小賢しく立ち回らざるを得ないケースが増えてくる。 それは、「信念に悖ろうが何だろうが、実現できなければ意味がないのだから、若干の軌道修正もやむ無…

【書評】『悪と全体主義―ハンナ・アーレントから考える』~100分de名著?

悪と全体主義―ハンナ・アーレントから考える (NHK出版新書 549) 作者:仲正 昌樹 発売日: 2018/04/06 メディア: 新書 読みました。ハンナ・アーレントの思想の概要、それも全体主義についての考察のみを簡単にまとめた入門書です。 以下、備忘録的にやや詳細…

【書評】『戦後補償裁判 民間人たちの終わらない「戦争」』~いろいろ事情はあるけれど~

戦後補償裁判 民間人たちの終わらない「戦争」 (NHK出版新書) 作者:栗原 俊雄 発売日: 2016/07/30 メディア: Kindle版 読みました。良書だったような気がします。 ▼本の概要 ▼簡単な感想 ▼本の概要 本の中身をざっくりまとめると…… 太平洋戦争後、日本は…

【映画】『男はつらいよ お帰り 寅さん』〜そして、さよなら、寅さん〜

新作映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』の感想など

【書評】『闇の奥』ゴタゴタ言わず闇に触れよう

闇の奥 (光文社古典新訳文庫) 作者:コンラッド 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2013/12/20 メディア: Kindle版 読みました。 ▼『地獄の黙示録』の元ネタ小説 ▼『闇の奥』あらすじ(ネタバレあり) ▼『闇の奥』をどう読むか? ▼輪郭をぼかされた物語 ▼『地…

【映画】『地獄の黙示録』は面白い映画なのか?

町山智浩氏が語る20世紀名作映画講座「地獄の黙示録」前編 見ました。映画史に残る作品なので、内容についてはわざわざ多く語る必要もないですね。町山さんの動画を見ましょう。ここでは、ちょっと思ったことを書き残します。 [目次] ▼『地獄の黙示録』は…

「落語とトークと寅次郎」映画『男はつらいよ』50周年記念特別公演 にいってきました。@よみうり

https://www.cinemaclassics.jp/tora-san/news/1473/ 行きました! 育児が忙しすぎてまったく日記を書かずにいましたが、久々に。 ▼今年は『男はつらいよ』50周年イヤー ▼圧巻の「間」の支配力 ▼今年は『男はつらいよ』50周年イヤー 今年は50周年ということ…

【ドキュメンタリー】『メリエム』〜ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2018ノンフィクション部門最優秀賞〜凄いもん見た

original.yahoo.co.jp ▼あらすじ ▼凄いもん見た ▼ハエを振り払うことで私達と戦場がつながる ▼あらすじ 自由のため、イスラム過激派と戦う女性たちシリア北部で勃発したコバニ包囲戦。イスラム過激派組織との戦いの中心に女性たちがいた。強靭な精神力をもと…

【書評(のようなもの)】黒島伝治『パルチザン・ウォルコフ』『橇』『雪のシベリア』

雪のシベリア 作者: 黒島伝治 発売日: 2012/10/04 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る パルチザン・ウォルコフ 作者: 黒島伝治 発売日: 2012/10/01 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る ▼ソビエトもの小説の大家 ▼作品群に共通するも…

【映画】『海底47m』〜いつだってサメはB級の証(45点)

www.youtube.com 安定のエンドロールにハードロックな映画 『海底47m』の超簡単あらすじー 一言感想 安定のエンドロールにハードロックな映画 見ました。 初めにいっておきます。エンドロールにはパンキッシュなハードロックが流れます。もうお分かりですね…

【映画】『スケア・キャンペーン』の感想〜65点くらいはあげられるホラー〜

結構面白いけど評価分かれる 『スケア・キャンペーン』のあらすじー(ネタバレ) 個人的注目ポイント www.youtube.com 結構面白いけど評価分かれる 見ました。 個人的に結構面白かったんですが、おおむね評価は分かれるようです。ご興味のある人はamazonプラ…

【映画】『ハクソー・リッジ』の感想〜実話じゃなければ帰ってた〜

【映画】『ハクソー・リッジ』の感想〜実話じゃなければ帰ってた〜これは戦争を描写する映画というよりも、イデオロギーの映画

【映画】『わたしは、ダニエル・ブレイク』~国家にとって「私」とは。「制度」を巡って~

わたしは、ダニエル・ブレイクの簡単なあらすじと、そこに描かれている社会保障と制度のもつ危険性について書きました。

【雑記】『2001年宇宙の旅』を見て父になることを考える(若干のネタバレあり)

▼めっちゃ深い『2001年宇宙の旅』(若干のネタバレあり) ▼『2001年宇宙の旅』てきとうなあらすじ(ネタバレあり) ▼人間は誰しもがスターチャイルド ▼人間は現状維持できない生き物 ▼めっちゃ深い『2001年宇宙の旅』(若干のネタバレあり) 4K/BD【予告編】…

【書評】『公共R不動産のプロジェクトスタディ: 公民連携のしくみとデザイン』〜あなたのすみたいまちはどんなまち?

公共R不動産のプロジェクトスタディ: 公民連携のしくみとデザイン 作者: 馬場正尊,飯石藍,菊地マリエ,松田東子,加藤優一,塩津友理,清水襟子,公共R不動産 出版社/メーカー: 学芸出版社 発売日: 2018/06/08 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブ…

【雑記】Unihertz Atomを手放した~さよなら世界最小の4G防水スマホ~

さよならUnihertz Atom… 【目次】 ▼Unihertz Atomを手放す ▼正直使いにくい ▼Unihertz Atomの良かった点・悪かった点 ▼Atomの良かった点 ▼ Atomの悪かった点 ▼どんなスマホにも良し悪しはあるものの… ▼Unihertz Atomを手放す 10月に届いたUnihertz Atomです…

【雑記】google Pixel3のカメラがなかなか、すごいらしい。

写真って何? シンギュラリティは近い google Pixel3のカメラがなかなか、すごいらしいです。特に夜景がきれいに撮れるとか。 詳しいことはこちらを見ていただくほうが早いと思います。 Pixel 3の夜景モード(Night Sight)が実装されたので試したら本当に…