シコウノイッタン

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【映画】『グレイブ・エンカウンターズ』刮目せよ!これがB級映画だ!

年を重ねるごとに、不自由になることが増えますね。

青年時代は、大人になることが自由への道だと思っていたのに、気がつけば育児だ、仕事だ、介護だなんだ。
正直毎日疲れます。


さて、私はそんな疲れた時には、頭を空っぽにできるB級映画を見ることにしています。
もう少し言えば、ホラーを見ることにしています。
特に、大味なホラーが最高。
細かい筋とか伏線に気を配るのは、疲れた精神によろしくないので、小学生でも分かるシンプルなものが望ましいです。

B級ホラーを見つけるコツは、まぁもうジャケ写ですね。あと直感。

というか、CMとかで見たことない映画はほぼB級〜Z級に属するので、むしろA級に当たるほうが珍しいでしょう。

さて、前置きが長くなりましたが、最近ド直球のB級映画を見たんですよ。
『グレイブ・エンカウンターズ』っていうんですけどね。

日和見一切なしのB級映画『グレイブ・エンカウンターズ』

グレイヴ・エンカウンターズ (字幕版)

グレイヴ・エンカウンターズ (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
【あらすじ】


ヤラセ心霊番組を撮影しているクルーが、とある廃病院で怪異に遭遇して全滅。残されたフィルムがプロデューサーによってドキュメンタリーとして映画になる、というモキュメンタリー。

以上。


▼感想とか批評とか

一応、舞台の病院は、ロボトミー手術が行われていたとかいわく付きではあるんですが、あんまりその辺のくだり重要ではないです。
だから、姿が見えたり見えなかったりする心霊とか、質量を持ったモンスターとか、登場する化物にも多様性があり、かつ一貫性がない上に、なんとなく主人公たちが襲われます。

理由なんてどうでもいい、と言わんばかりの展開。

もう、この時点で、疲れた精神が和らいでくる。
「あぁ、この映画は何も気にしないで見ていいんだ」とお婆ちゃんの手料理を食べるときに似た安心感を覚えます。

で、先に述べたとおり主人公たちが全滅して終わりなんですが、なんとこのクオリティで、続編『グレイブ・エンカウンターズ2』が作られてるとか。
もう胸熱すぎて、速攻見ました。
もちろん、まともに見るのは時間が無駄なので1.5倍速で。

2は、正直、先が読めなくて意外と面白かったです。
前作から10年が経過し、前作主人公が廃病院で生き残ってて、新たな主人公と大乱闘スマッシュブラザーズXみたいな展開なんですが。
まぁ先が読めないってのは「これ、どうやって終わらすんかいな」っていう心配に近いですけど。 

2は、ちょっと予算があったのか、特殊効果が多用されてて、その辺がモキュメンタリーとしては玉に瑕なんですが、前作を見てたら十分に面白いです。(一応特殊効果の件は最後に理由付けも成されます)。

いずれせよ、一周回っていい映画なんです。
まさにコロナ禍で疲れている今こそ、見るべき映画です。
『花束みたいな恋をした』なんて映画を見ると、疲れますよ。知らんけど。

グレイヴ・エンカウンターズ2 (字幕版)

グレイヴ・エンカウンターズ2 (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video

了。