シコウノイッタン

読んだ本や、映画の話など、偏見だらけの話をつらつらと

2017-01-01から1年間の記事一覧

体罰のない世界

www.huffingtonpost.jp 体罰のない世界を考える 私の好きな角界も含め部活動の場など、体罰について色々と議論がされています(上のリンクはそんなに意味がなく、なんとなく貼っているだけです)。体罰について「良い・悪い」の二元論で話をするとなると、もう…

【落語のハナシ】平成29年12月19日 立川談笑一門会 於 武蔵野公会堂

平成29年12月19日に吉祥寺、武蔵野公会堂で開催された「立川談笑一門会」の記録。

イノベーション、イノベーションうるさいんだよ。

headlines.yahoo.co.jp 仕事柄、まちづくりとか、コミュニティビジネスとか、そういうものに関わっている人とお話する機会が結構あります。その中で、たまに「イノベーション起こそうよ」みたいな軽口を叩く人がいるんですが、そういう人は苦手です。その発…

【書評】『科学者と戦争』池内了 ~科学者と平和とは~

科学者と戦争 (岩波新書) 作者: 池内了 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2016/06/22 メディア: 新書 この商品を含むブログ (2件) を見る 読みました。日本の軍学共同研究化が進みつつあることへの警鐘を鳴らす本です。著者は科学の持つ力(使い方を誤れば…

【思考メモ】正義は正しいとは限らない-相撲のゴタゴタから飛躍して私生活を考える-

seigiwww.nikkansports.com 相撲が揺れに揺れています。正直、一ファンとしても戸惑っています。多分、本質的な「正義」は貴乃花親方の方にあるのだと、私は思っています。相撲という縦社会の中でこれまで「くらわし」という慣習があったとはいえ、その範疇…

【雑記】「肌色」を「うすだいだい色」と呼ぶ時代

肌色はどこへ行った? 聞いた話なのですが、今、教育の現場では、「肌色」の色鉛筆がないそうです。では「肌色」はどこに行ったのか?というと、「うすだいだい色」という名に姿を変えたとか。もちろん、これはご明察のとおり、人種配慮の観点からの変更です…

雑記【話題の吉祥寺「ココマルシアター」へ】

以前にも少し書いたのですが、吉祥寺にできた話題の映画館、「ココロヲ・動かす・映画館 ◯(通称:ココマルシアター)」が完成したとのことで、行ってきました。いろいろネットで言われているけど、実際どんな所なんだろう、的に書いたつもりなのですが、とっ…

【「スノーデン 日本への警告」を読んで】 現代型パノプティコンへの道

スノーデン 日本への警告 (集英社新書) 作者: エドワード・スノーデン,青木理,井桁大介,金昌浩,ベン・ワイズナー,宮下紘,マリコ・ヒロセ 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2017/04/14 メディア: 新書 この商品を含むブログ (7件) を見る 読みました。キンド…

【「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること 」を読んで】自治体の新しい教科書

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書) 作者: 河合雅司 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/06/14 メディア: 新書 この商品を含むブログ (13件) を見る 読みました。実に丁寧に、これから日本社会に起こりうることが記述されてい…

保毛尾田保毛男について、私がゲイの方から聞いた言葉

news.yahoo.co.jp なんだか、この論争が終わらずヤキモキします。実は先日、LGBT当事者によるシンポジウムを聴講してきました。その場では、シンポジストでもあるゲイの方が、保毛尾田保毛男について語っていました。そこで語られていた言葉こそが、メディア…

【「失敗の本質」を読んで】組織は全然成長しないよ。インパール作戦だよ。

杜撰なインパール作戦とは 失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫) 作者: 戸部良一,寺本義也,鎌田伸一,杉之尾孝生,村井友秀,野中郁次郎 出版社/メーカー: 中央公論社 発売日: 1991/08/01 メディア: 文庫 購入: 55人 クリック: 1,360回 この商品を含むブ…

【本の自炊は自炊という「行為」にこそ価値がある】自炊代行業者を使ったり、自分で自炊をしてみた話

突然ですが、家が狭いもんで、書籍の自炊に取り組むことにしました。ふっと決めたんです。①自炊代行業者でとりあえず漫画を自炊まずは、漫画100冊を、自炊代行業者でPDF化しました。「漫画スキャン王」という業者です。 mangascanoh.com 結論からいうと、何…

【「戦略思考の広報マネジメント」を読んで】広報としてどれだけ社会課題に対して真摯になれるか

戦略思考の広報マネジメント 作者: 企業広報戦略研究所,清水正道, 出版社/メーカー: 日経BPコンサルティング 発売日: 2015/04/02 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 先日、この放言ブログに、吉祥寺の某ココマルシアターのことを書いたところ、妙…

【8/22追記】「吉祥寺バウスシアター」をしのびつつ、「ココロヲ・動かす・映画館 ◯」を臨む

【やっぱり謎対応が多いので最新の動向だけ追記しました】かつて吉祥寺にあった「バウスシアター」でよく映画を見た。ほどよいサイズ感(個人的にとくに50席くらいのシアター3が好きだった)と、作品のチョイス、そしてメンズデーの設定が嬉しくて、月2くらい…

【2017年8月13日 矢来町土曜早朝寄席】桂宮治さん出演

久しぶりに、神楽坂の早朝寄席で桂宮治さんの落語を見てきました。

【「石原都政副知事ノート」を読んで】過激発言に隠れたもうひとつの石原都政

石原都政副知事ノート (平凡社新書) 作者: 青山やすし 出版社/メーカー: 平凡社 発売日: 2004/01/21 メディア: 新書 購入: 1人 クリック: 9回 この商品を含むブログ (9件) を見る ひょんなことから本書を読むことになった。石原都政時代、私は大学生(しかも…

山梨市長が逮捕された件で、山梨市のHPが魅せる華麗なスルースキル

www.jiji.com 現役の市長が逮捕されるという事件が起きました。虚偽有印公文書作成・同行使容疑。職員採用の口利きということです。 こんなこと民間も結構あるであろうし、事象としては驚くに値しません。大方、地権者だったり、地縁に基づく声かけがあった…

バニラエア騒動における白眉

バニラエアが、車椅子の客の搭乗を拒否した件で色々とザワザワしてます。 自分が障害のある木島某さんの立場だと想像すると(手法はともあれ)それなりに彼の主張も分かるし、バニラエア側の気持ちも分からなくもない。 ネット上の世論を見てみても、明確な…

公務員に大事な忖度

忖度という言葉が、国の偉い人から出て、流行語ともなりそうな勢いだ。 確かに、一地方自治体職員として感じるのは、行政の仕事は忖度が大事であるということ。 忖度に忖度を重ねて発言する、文書を作る、政策を作る。これがきちんとできる公務員は有能だと…

新宿末廣亭6月下席(6月26日)へ行ってきた話【立ち見必至】

【教訓:出演者が豪華な新宿末廣亭には朝9時くらいから並ぶべし。】 ※周りのお店にも迷惑なので、並ぶ時は気遣いを大事に列を作りましょう! __________________________________ 新宿末廣亭6月下席の出演は非常に豪華だった。 昼の部は春風亭一之輔古今亭志…

新宿末広亭6月中席のはなし

先日、仕事を午前中でふけて言って参りました。 ちょうど代演の桂文治師の時でしたか。相変わらず力強い落語でゲラゲラ笑う。 中席は空いてましたね。夜は2,3割の客の入りというところでしょうか。 チケットの取れない噺家さんと、そうでない噺家さんとの差…

【「仮想通貨とフィンテック: 世界を変える技術としくみ」を読んで】これから私たちのお金が変わる、、、かもしれない

仮想通貨とフィンテック: 世界を変える技術としくみ 作者: 苫米地英人 出版社/メーカー: サイゾー 発売日: 2017/05/25 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る キンドルオーナーズライブラリーを利用していて、一番困るのが、読みたい本が見当たらな…

【「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を読んで】⇐多分、見たであろう。

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229)) 作者: フィリップ・K・ディック,カバーデザイン:土井宏明(ポジトロン),浅倉久志 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 1977/03/01 メディア: 文庫 購入: 70人 クリック: 769回 この商品を含むブロ…

ブレードランナーファイナルカット

ブレードランナー ファイナル・カット(字幕版) 発売日: 2015/03/15 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログを見る 言わずと知れた映画。いま続編が公開されようとしている。 私は原作にあたる「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」をいま読んでいて、…

【「ミクロ経済学入門の入門」を読んで】 ミクロ経済学はいかに我々の生活に結びついているか

ミクロ経済学入門の入門 (岩波新書) 作者: 坂井豊貴 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2017/04/21 メディア: 新書 この商品を含むブログ (3件) を見る 経済学に興味はあれど、マクロ・ミクロ、ことあるごとに挫折してきた私。やはり、あの計算式と曲線がど…

SHINCHO高座「矢来町土曜早朝寄席」出演:立川笑二

志ん朝も住んでいた矢来町。東京に10年以上住んでいるのに、神楽坂には行ったことがない私。早朝寄席があるというので、勇気を出して行ってみた。神楽坂は素敵なまちだった。時間と人と、景観がいろいろ調和して、とても良い空気を持つまち。そして、落語と…

【「ウンコな議論」を読んで】

ウンコな議論 (ちくま学芸文庫) 作者: ハリー・G.フランクファート,Harry G. Frankfurt,山形浩生 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2016/11/09 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 「On Bullshit」がどうしてこんなタイトルになったのかは…

ビル・ゲイツがビッグヒストリープロジェクトを推進する理由【サピエンス全史を読んで】

先日、広島大学の長沼毅教授のビッグヒストリーに関する講演を聞く機会があり、非常に意義深い話を聞くことが出来ました。 ビッグヒストリー われわれはどこから来て、どこへ行くのか――宇宙開闢から138億年の「人間」史 作者: デヴィッド・クリスチャン,シン…

ホワイト企業もブラック企業も存在しない

今週のお題「自己紹介」私はむかーし、雑誌のライターをやっていた。とは言っても、プロダクションに所属する雇われライターだ。要はリーマンだ。働きやすいプロダクション(ホワイトプロダクション)もあったが、電通も真っ青の残業と徹夜で、本当に死のうと…

不倫に走る話【「武蔵野婦人」を読んで】

武蔵野夫人 (新潮文庫) 作者: 大岡昇平 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1953/06/09 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 11回 この商品を含むブログ (19件) を見る どうも、今回ばかりは米国と北朝鮮がピリピリしています。こんなしょうもない手記を書いて…