シコウノイッタン

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笠碁(落語)あらすじ

さらりとした友達同士の噺

笠碁、という話は華やかではないですが、ウィットに富んでいる感じがあって好きな噺です。

「あらすじ」

ある囲碁好きの男が、隠居に碁の指導を受けたとき、

「待った、は無しだ。そんなことをやっていると上達しない」

と言われる。

男は、その指導のもとに、友人である碁仇と、待ったなしの一局を打つことにした。

ところが、男は待ったをかけてしまう。

それが原因となり、口論になってしまう二人。

結局喧嘩別れになり、しばらく顔を合わせないでいたものの、

あくる日、待ったをかけた男は自分の非を認めた。

そのまま謝るのはどうも決まりが悪いものの、とりあえず碁仇の家までいくことにした。

外は雨。傘を差そうにも家に傘はない。

そこで玄関脇にあった菅笠をひょいとかぶって相手の家に向かう男。

一方、碁仇のほうも先日の喧嘩をちょいと反省。

男が前を通りかかったら、呼び止める用意でいた。

そこでお互いが結局鉢合わせ。

すったもんだしつつ結局は碁盤を囲んで仲直り。

ところが指そうとすると、碁盤の上に水がぽたぽた。

「いけね、菅笠をかぶったまんまだ」

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という噺。強いオチもないけれども、掛け合いが楽しい。

 

枕には、「碁がたきは、にくさもにくし、なつかしし」

碁将棋に関わる争いは、すぐに仲直りし、喧嘩すればするほど仲良くなる、といった話が振られるようです。

 

「素人、落語と出会う」

なじみの薄い伝統文化、落語

 あらかじめはっきりさせておくと、私は素人なので、その辺はご承知おきください。過ちはご指摘いただけると幸いです。

 私は今、32歳なんですが、落語との出会いは一昨年、2014年のことです。

友達に誘われて、新宿の末廣亭に行って、初めて落語に触れました。

 東京には、定席(決まった場所で毎日行われる寄席んこと)が、

上野の鈴本演芸場

池袋の池袋演芸場

浅草の 浅草演芸ホール

そして、新宿の新宿末廣亭

 とあるんですが、基本的に、行ったことがあるっていう人のほうが圧倒的に少ないでしょうね。

だって寄席って入りづらいんだもの。どこにあるかわかんないし。

 あぁ、そのとおりですね。建物の面構えといい、場所柄といい、知らない人には敷居が高く感じられます。私もそうでした。

「木戸銭?」「午前の部?」「本日の主任?」

 意地悪してる訳ではないですが、聞きなれない言葉も多く、一見で入るにはなかなか勇気がいります。

 とはいえ、初めての際、入り口で逡巡するのは、パチンコだろうと風俗だろうと一緒。勇気を出して木戸銭=入場料を払うと、なんともいえないあの寄席の空気が待っているんですよ。

 お試しアレ。

 

手始めに、「素人、落語と出会う」という話でした。