【映画】『スケア・キャンペーン』の感想〜65点くらいはあげられるホラー〜
結構面白いけど評価分かれる
見ました。
個人的に結構面白かったんですが、おおむね評価は分かれるようです。
ご興味のある人はamazonプライムビデオで見れるのでどうぞ。
『スケア・キャンペーン』のあらすじー(ネタバレ)
『スケア・キャンペーン』というドッキリ番組を手がけるクルーたちがメインの登場人物。
視聴率低下に伴い、もっと刺激のある番組を上から要求されるクルー。
そこでディレクターは、ターゲットをドッキリに嵌めると見せかけて、クルーの演者であり主人公・エマを嵌める、という二重ドッキリを考案する。
撮影は途中までうまく行ったものの、突如仮面を被ってスナッフフィルムなどをネット上にあげる過激集団の闖入を受ける。
過激集団は、クルーを一人ひとり殺害していく。
そして最後に残った、エマとディレクター、幽霊役の新人・アビーの3人。
仮面男は「エマともう一人は生かしてやる。選べ」と言われ、いろいろあってアビーを選択。
ディレクターは失神させられる。
目覚めたディレクターは、その先で、アビーは過激集団の仲間であったことを知る。
エマの危機を悟るが、動けないディレクターは生きたまま焼却炉に運ばれる。
一方、車で逃走したアビーとエマは警察に行こうとする。
そして、車の中にあるカメラに気づくエマ。
その映像は、一体、誰が、どこから、なんの意図で見ているのか?
その答えは明確にならず、映画はこのシーンでおしまい。
個人的注目ポイント
オチが弱いとか批判がありますが、あえて明確にしてないんだと思います。
意図的な余白で、人々の想像力の入り込む隙間を作っているわけですね。
というか、話を見れば余白だらけなんです。
そもそも、過激集団がなぜ人を殺しているのかも分かりません。
本当にクルーが殺されたかも分かりません。
ディレクターが殺されたかも分かりません。
エマがどうなったかも分かりません。
なぜエマが生かされたかも分かりません。
描かれないから『トゥルーマン・ショー」的なメタ要素の可能性すらありますね。
それらを含めて、どこまでが本当でどこまでが嘘なのかはっきりしません。
そういう疑心暗鬼の観念を提起させるのがこの映画の目的なんじゃないでしょうか?
そして、その疑心暗鬼という一種の不安定状態を楽しむ、という。
でも一つはっきり製作者が突きつけている事実があります。
それは、この作品がフィクション(嘘)だということです。
嘘の舞台の上で、嘘・真を論じようが、嘘なんですよね。
これは皮肉なんだなぁと思います。
いずれにしても、テンポがいいし、なんとなく筋は読めるけど、最後まで謎が明かされないのは、ある意味我々の想像の上を行く、というか。
要はナンセンス映画ということですね。
時間があれば見てもいいかもしれません。
あと、エマ役の女性が可愛いです。
了