シコウノイッタン

読んだ本や、映画の話など、偏見だらけの話をつらつらと

【書評】「今の科学でここまでわかった 世界の謎99 」〜逆にわからなくなる、不思議な読書体験〜

 

 読みました。

私は「ムー」は読まないけど、そこそこオカルト好きなので、この手のジャンクな本は大好きです。

なので、出版日当日にワクワクしながら購入しました。

そして中身はというと、ナショジオ安定のロークオリティ(紛れもない褒め言葉)です。

テイストはまんま下の本と同じです。 

絶対に明かされない世界の未解決ファイル99

絶対に明かされない世界の未解決ファイル99

 

 とにかく2つの本に共通するのは、一項目に対して1ページしか割かれないので、内容が浅いんですね。

とにかく何一つはっきりしない。

もう、むしろタイトルとは真逆で「わからない」「明かさない」といった読後感のみが強くなる。そんな本です。

だが、それがいい

だが、それがいいんです。
そのチープさとか、結局読んでも解明されないのがいいんです。
謎は謎のままが一番素晴らしい。

読者の誰もが、実は「クリスタルスカルの作者は17世紀の職人でしたー」的な種明かしは(そんなに)望んでいない。
というか、期待していない。

「どうせ、そんなこと言ったってわかんないんでしょ?」

っていう半信半疑で騙されることすら楽しむメンタリティで、ナショジオのムック系は読むべきなのです。
私はこの本大好きです(すぐ売りましたが)。

心がつかれたときに読むことを推奨します。

でも、オーパーツとか、オカルト好きな人にとっては、既知のことが多いでしょうから、あまりおすすめはしません。